「高台のいえ」
何年か空き地のままだった断層の上にある角地で南は私道とJRの線路がある一風変わった敷地に立ったとき、ここから見える風景が特別なものに見える家にしたいと思った。仕事に忙しいクライアントは家事は効率よく済ませ、家族ひとりひとりにプライベートな場所があり、リラックスした時間を楽しめることを希望した。南側の景色を大きく取り込む開口部に面した吹き抜け空間にあるリビングとセカンドリビングで家族の気配を感じて過ごす。1階にある水廻りの天井高さを低くし2階の個室を積むことで、階高を低くコントロールし、2つのリビングの距離を近くしている。景色を切り取る大きな窓のある個室とバスルームではこの立地ならではの非日常感を味わうことが出来る。
「毎日通ってる道からこのお家が見えるようになって、この高台の立地の良さに気づいたわ」と話したのは地元の家具屋。
施工:トコロ
撮影:VA・岡村靖子